家の外観がどれだけ素敵でも、外構がチグハグだと全体の印象がぼやけてしまいます。
逆に、建物と外構が調和していると、家全体の完成度がグッと高まり
見る人に洗練された印象を与えます。
今回は、建物との一体感を意識した外構デザインのコツをプロの視点で解説します。
- 色味をリンクさせる
建物と外構をつなぐ最も分かりやすいポイントが「色」です。
・外壁の色とフェンス・門柱・床材の色を合わせる
・玄関ドアと門扉の色をそろえる
・素材の質感(マット・ツヤあり)も意識する
メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの
「3色以内」でまとめると全体が引き締まります。
- 素材選びで調和をとる
家の外壁に使われている素材や質感を、外構にも取り入れることで統一感が生まれます。
・木目調の外壁なら、門柱やデッキにも木調素材を使用
・モルタル調の住宅なら、アプローチや塀にも左官仕上げを採用
・タイル外壁なら、同系統のタイルを床にも活用
素材の“テイスト”をそろえることが、一体感を演出する近道です。
3. 照明や植栽で空間をつなげる
家の室内照明と外構照明を連動させると、夜間でも統一感が出ます。
・室内の照明色と外の照明色(電球色・昼白色など)をそろえる
・リビングから見える庭に照明を設置して“つながり”を意識
・室内外で同じ種類の植栽を使うと自然な一体感に
日中だけでなく、夜の見え方にも配慮するとワンランク上のデザインに。
建物と外構は「別々のもの」ではなく、一つの作品を構成するパーツです。
家のデザインに合った色・素材・ライン・照明・植栽を選び、
一体感のある外構をつくることで、あなたの住まいはより魅力的に生まれ変わります。
計画の段階から、外構も「建築の一部」として考えてみてください。